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カニの商品ページに「1kg」とあっても、1kgぶんの身を食べられるわけではありません。重さの多くは殻で、食べられる部分は一部です。この食べられる割合を、可食部や歩留まりと呼びます。この記事では、文部科学省の日本食品標準成分表の廃棄率をもとに、殻付き1kgから何gの身が取れるかの目安を、ずわいがに・たらばがに・毛がにで整理します。
この記事の結論
- 可食部は、廃棄率を引いた残りの割合。ゆでたずわいがには廃棄率55%、たらばがに・毛がには60%。
- 殻付き1kgのゆでたずわいがにから取れる身は、成分表の数値で約450g。たらばがに・毛がには約400g。
- 成分表の廃棄率は平均的な実測値で、5%刻みに丸められている。商品によって差が出るため、目安として使う。
目次
カニの可食部と歩留まりとは何のこと?
可食部とは、食品全体のうち食べられる部分です。文部科学省の成分表の解説では、可食部は、食品全体あるいは購入形態から廃棄部位を除いたものと定義されています。
廃棄率は、通常の食習慣で捨てる部分が食品全体に占める割合です。カニなら、殻や内臓などが廃棄部位にあたります。成分表のずわいがに(ゆで)の備考欄には、「殻つきでゆでたもの」「廃棄部位:殻、内臓等」と書かれています。
歩留まりは、買った量のうち使える量の割合を指す言葉です。成分表に歩留まりという項目はありませんが、100から廃棄率を引いた値が、ここでいう歩留まりと同じ意味になります。
可食部の式
- 可食率(%)=100-廃棄率(%)
- 殻付き重量から得られる身の量=殻付き重量×可食率
成分表の解説には、反対向きの式もあります。調理前の可食部質量から、廃棄部を含めた購入量を出す式で、「購入量=可食部質量×100÷(100-廃棄率)」です。食べたい身の量から買う量を決めたいときに使えます。
ポイント
この式を使うと、重さが同じ2つの商品を、身の量で比べられます。表示重量が殻付きか、むき身かを確認してから、式を当てはめてください。
ずわいがに・たらばがに・毛がにの可食部は何%?
成分表のかに類3種の廃棄率を、生とゆでで並べました。可食率は100から廃棄率を引いた値です。
| 種類 | 状態 | 廃棄率 | 可食率 |
|---|---|---|---|
| ずわいがに | ゆで | 55% | 45% |
| たらばがに | ゆで | 60% | 40% |
| 毛がに | ゆで | 60% | 40% |
| ずわいがに | 生 | 70% | 30% |
| たらばがに | 生 | 70% | 30% |
| 毛がに | 生 | 70% | 30% |
文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)」魚介類の廃棄率より。可食率は編集部が100から廃棄率を引いて算出しました。
生よりゆでのほうが可食部が多い理由
成分表の解説には、かに類を殻ごとゆでると、生と比べて殻から肉部を分けやすくなるとあります。このため、毛がに・ずわいがに・たらばがにの生とゆでで、廃棄率が異なります。ゆでたカニは殻から身が外れやすいので、取れる身の割合が高くなる、という整理です。
食べ方にも関わります。ボイルは身が殻から外れやすく、食べる手間が少なくなります。生の冷凍品は、加熱する工程が加わる分、手間と時間が増えます。
殻付き重量ごとの身の量は?早見表
成分表の可食率を使って、殻付き重量ごとの身の量を計算しました。ゆでた状態のカニで、500g、1kg、2kgの場合です。
| 殻付き重量 | ずわいがに(ゆで) | たらばがに・毛がに(ゆで) | 3種共通(生) |
|---|---|---|---|
| 500g | 225g | 200g | 150g |
| 1kg | 450g | 400g | 300g |
| 2kg | 900g | 800g | 600g |
可食率45%・40%・30%を殻付き重量に掛けた、編集部の計算結果です。実際の身の量は商品ごとに差があります。
注意
成分表の廃棄率は、10以上の数値が5の倍数で表示されています。実際の廃棄率はこれと数%ずれる場合があります。早見表は目安として使い、きっちり計算した量が届くとは考えないでください。
表示重量と実際の身の量がずれるのはなぜ?
早見表を使う前に、商品の表示重量が何を指すかを確認します。カニの通販では、表示重量が殻付きの全体なのか、むき身の正味なのかで、買える身の量が大きく変わります。
- 殻付きの重量:殻や内臓を含む。早見表を使える。
- むき身・ポーションの重量:殻の分が少ない。早見表は使えない。
- 氷の膜(グレーズ)を含む重量:氷の分を引いて考える必要がある。
グレーズの考え方はグレーズと正味重量の違いで解説しています。氷の膜を含む重量なのに、早見表をそのまま使うと、身の量を多く見積もってしまいます。
部位や個体で歩留まりは変わる
成分表の数値は、カニの種類ごとの平均的な実測値です。脚、肩、爪といった部位で、身の入り方は違います。商品が脚だけの詰め合わせなのか、胴体を含む姿なのかで、殻付き重量あたりの身の量も変わります。
そのため、早見表はあくまで基準です。身の量は数値より少なくなる場合も多くなる場合もあると考えておくと、期待とのずれが小さくなります。
歩留まりを使うと、価格はどう比べられる?
可食率が分かると、商品の価格を「身100gあたり」に直して比べられます。式は「商品価格÷(殻付き重量×可食率)×100」です。身100gあたりの価格に直すと、殻付きと別の形態の商品も同じ土俵で見られます。
計算例として、価格を仮に1万円としたボイルのずわいがに1kgを考えます。身は450gなので、身100gあたりは約2,222円です。同じ1万円でも、可食率が40%のカニなら400gで、身100gあたりは2,500円になります。価格は計算用の仮の数字で、実在の商品ではありません。
注意したいのは、味や満足感は価格だけで決まらない点です。身の食感、カニみそ、見た目の豪華さは、数式に表れません。比較は選択肢を絞る補助に使い、最後は商品ページの内容と自分の好みで決めてください。
買う量を決めるときの流れは?
- 食べる人数と、1人あたり食べたい身の量を決める。
- カニの種類と、生かゆでかを確認する。
- 成分表の可食率から、必要な殻付き重量を出す。
- 商品ページの表示重量が、殻付きかむき身かを確認する。
人数ごとの具体的な計算例はカニは1人何kg必要かにまとめています。価格の目安を見たい場合はカニの値段相場も合わせて読むと、1kgあたりの価格と身の量を比べやすくなります。
- 表示重量が殻付きか、むき身か
- 生かボイルか
- 重量に氷の膜(グレーズ)が含まれているか
- 胴体を含む姿か、脚のみの詰め合わせか
メモ
食物アレルギーがある人は、カニを食べる前に医師へ相談してください。量の計算とは別に、食べてよいかの判断が先に必要です。
よくある質問
殻付きのカニ1kgで食べられるのは何gですか?
成分表の数値では、ゆでたずわいがにが約450g、ゆでたたらばがに・毛がにが約400g、生は3種とも約300gです。商品によって差が出ます。
歩留まりは成分表に載っていますか?
歩留まりという項目はありませんが、廃棄率が載っています。100から廃棄率を引いた値が、食べられる割合の目安になります。
むき身のカニにも廃棄率は使えますか?
使えません。成分表の廃棄率は、殻や内臓を含む購入形態が基準です。むき身は殻を除いてあるため、表示された内容量を確認してください。
まとめ
カニの可食部は、成分表の廃棄率を100から引いて出せます。ゆでたずわいがにの可食率は45%、たらばがに・毛がにのゆでは40%、生は3種とも30%です。
殻付き1kgなら、ゆでたずわいがにで約450g、たらばがに・毛がにで約400gの身が目安になります。数値は平均的な実測値なので、商品の表示重量の意味を確認したうえで使ってください。最新の内容量や価格は、公式サイトの商品ページで確認してください。
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