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ブランドガニの呼び名とタグの意味が分からず、商品ページで手が止まる。そんな人に向けて、各産地の公式資料から整理しました。結論は、ブランド名の多くが「日本海で獲れた雄のズワイガニ」を水揚げ地ごとに呼び分けた名前だということです。タグはその産地の証として脚に付けられます。この記事を読むと、タグの色や基準を手がかりに、選ぶ商品を絞れます。まず結論と表を見てください。
この記事の結論
- 松葉ガニ・越前がにはどちらも雄のズワイガニで、水揚げ地によって呼び名が変わる
- タグは産地を見分ける手がかり。福井県は黄色、京都府は緑色、兵庫県の津居山ガニは青色
- 最上級ブランドには、重さ・甲羅幅・脚の揃いなどの数値基準がある
- タグだけで判断せず、水揚げ港・船名・取扱店の説明も合わせて確かめる
ブランドガニとは?松葉ガニと越前がにの関係
観光庁の多言語解説文データベースは、松葉ガニを「山陰地方の日本海沖で獲れる雄のズワイガニ」と説明しています。福井県の資料でも、越前がにの正体は雄のズワイガニです。つまり種類は同じズワイガニで、水揚げ地ごとにブランド名が付いているわけです。
兵庫県の但馬地域の資料は、松葉ガニを「冬の味覚の王者」と紹介し、4つの浜がそれぞれのこだわりで水揚げすると記しています。ブランド名の違いは、種類の違いではなく産地と選別基準の違いです。種類そのものの比較はズワイガニとタラバガニの違いで読めます。
同じ産地でも、呼び名は雄と雌で変わる
福井県では、雌のズワイガニを「せいこがに」と呼びます。漁期は11月6日〜12月31日で、雄の越前がに(11月6日〜翌3月20日)より短い設定です。兵庫県但馬では雌を「セコガニ」、脱皮直後の雄を「ミズガニ」「若松葉」と呼び分けます。
京都府の資料にも、雌は「コッペガニ」「セコガニ」と呼ばれ、漁期は11月6日〜12月31日の約2か月と記されています。雄雌の違いはズワイガニのオスとメスの違いで詳しく説明しています。
タグの色と意味は?産地ごとの見分け方
タグは、他産地のカニと区別するために付ける標識です。福井県の資料では、平成9年にタグの運用を始め、福井県は黄色と記されています。そのうえで、他の産地にもこの方法が広がったと説明しています。
| ブランド(産地) | 対象 | タグ・目印 |
|---|---|---|
| 越前がに(福井県) | 雄のズワイガニ | 黄色いタグ |
| 津居山ガニ(兵庫県・津居山漁港) | 雄の松葉ガニ | 青色のタグ |
| 京都府産(間人・舞鶴など) | 雄のズワイガニ | 緑色のタグ(漁港名・船名入り) |
| 加能ガニ(石川県) | 雄のズワイガニ | タグ付き(最上級「輝」は獲れた日をタグに記載) |
| とっとり松葉がに(鳥取県) | 雄のズワイガニ | 最上級は専用ブランド「五輝星」 |
福井県パンフレット、観光庁の多言語解説文データベース、京都府「CO-KYOTO」、石川県漁協の発表、鳥取県の公式ページを、2026年10月に閲覧して編集部が整理。
観光庁の資料は、津居山漁港で水揚げされる松葉ガニを「津居山ガニ」と呼び、青い色のタグで見分けられると説明しています。京都府の公式ページは、京都府産の雄ガニだけに、漁港名や船名を記した緑色のタグを付けると案内しています。
ポイント
間人ガニは、京都府の資料によると、14〜19tの小さな漁船で獲るため、天候で出漁できない日も多く水揚げ量が少なくなります。そのため「幻のカニ」と呼ばれ、価格も高めになりやすいカニです。
最上級ブランドの基準はどう違う?
各産地には、通常のタグ付きガニよりさらに厳しい基準の最上級ブランドがあります。福井県は、重さ1.3kg以上、甲羅幅14.5cm以上、爪の幅3cm以上のものを「越前がに極」として認定し、従来のタグと合わせてダブルタグで区別しています。
鳥取県は、甲幅13.5cm以上、重さ1.2kg以上、脚がすべて揃っている、色合いが鮮やか、身が詰まっている、の5つを満たしたものを「特選とっとり松葉がに五輝星」としています。県の資料は、このトップブランドが全体の0.1%に満たないと記しています。
| 最上級ブランド | 重さ | 甲羅幅 | その他の主な基準 |
|---|---|---|---|
| 越前がに極(福井県) | 1.3kg以上 | 14.5cm以上 | 爪の幅3cm以上 |
| 五輝星(鳥取県) | 1.2kg以上 | 13.5cm以上 | 脚が揃う・色合い・身の詰まり |
| 輝(石川県) | 1.5kg以上 | 14.5cm以上 | 全ての脚が揃う・獲れた日をタグに記載 |
福井県パンフレット、鳥取県公式ページ、石川県漁業協同組合の2022年発表資料(マイナビ農業掲載)より。重さは水揚げ・市場での計測時点の値で、届く商品の重さとは異なります。
この表で分かるのは、基準の数字は産地ごとに異なる点です。ブランドの序列を単純に比べるのではなく、各産地が何を重視しているかを知る材料にしてください。
中堅ブランドの「サイズ別プレート」もある
京都府の舞鶴かには、活カニで脚の欠損がなく、身詰まりが良好な条件を満たしたものに、重さ別のプレートを付けます。金色は1,200g以上、銀色は1,000〜1,199g、緑色は800〜999gです。通販では、この区分を商品名に入れて販売することがあります。
通販でブランドガニを選ぶときの注意点は?
タグ付きのブランドガニは、産地を確かめる大きな手がかりです。ただし、通販で届くのは冷凍や茹で済みの商品が多く、届いた時点でタグが付いているとは限りません。商品ページで、水揚げ港・船名・タグの扱いが説明されているかを見ます。
注意
京都府は2024年、他県産のズワイガニにブランドを示すタグを取り付けて販売した事業者に、食品表示法に基づく指示と景品表示法に基づく措置命令を出しました。タグだけで判断せず、販売店の説明や産地表示を合わせて確認してください。
- ブランド名の産地(水揚げ港)が商品ページに明記されているか
- タグの写真、または「タグ付き」の説明があるか
- サイズ(重さ・甲羅幅)の基準が書かれているか
- 原産地と加工地の表示を読み分けているか
産地表示の読み方はカニの産地表示の読み方、全体の確認項目はカニ通販で失敗しない選び方チェックリストにまとめています。価格は水揚げ量やサイズで大きく変わるため、最新の金額は各通販店の公式サイトで確認してください。
よくある質問
松葉ガニと越前がには、別のカニですか?
種類は同じ雄のズワイガニです。山陰沖で獲れたものを松葉ガニ、福井県で水揚げされたものを越前がにと呼びます。水揚げ地と選別基準の違いが名前に反映されています。
タグが付いていれば必ず高品質ですか?
タグは産地を示す印で、品質の序列とは別の情報です。品質は、サイズや身入りの基準、水揚げからの時間でも変わります。商品ページの説明と合わせて判断してください。
雌のカニにもブランドはありますか?
あります。福井県の「せいこがに」、兵庫県但馬の「セコガニ」、石川県の最高級ブランド「輝姫」などです。漁期が雄より短く、11月から12月に限られる地域が多くなっています。
まとめ
ブランドガニは、日本海で獲れた雄のズワイガニを産地ごとに呼び分けた名前です。タグの色は福井県が黄色、京都府が緑色、津居山ガニが青色と、産地の手がかりになります。
最上級ブランドには、重さや甲羅幅の基準があります。購入前に、水揚げ港・サイズ基準・タグの扱いは、公式サイトで確かめてから買うと安心です。
